2019年に見た映画のベスト10記事で新年早々ブログ復帰するぞー
と、まずは鑑賞記録に使っているFilmarks(フィルマークス)のチェックから始めたら、
結構記録漏れがあったため半年分見直ししたところで新年に…
ブロガーはブログ書くために映画見るのだと思うけど、
私はブログ書いたり読んだりよりまずできるだけ映画が見たいし、アメブロ映画ブログ(ブロガー)の世界と距離を置きたくなったためブログは休眠状態となりました。
昨年1月、5年ぶりに浜松へ行った時、友人たちから「なんで書かないの?」「また書いたらいいのに」などと言われたのですが、
休眠する原因となった案件が精神的に解消できてなくて結局去年は書けませんでした。
最大の理由は映画は見ててもブログを書く時間がないということですが(仕事や遠距離介護もあるし…)
とりあえずブログに記録したい事で手早くできる記事から残して行くつもりです。
2019年に劇場鑑賞したのは522本。
2018年は634本だったから大分減りました。
ここ4〜5年は映画祭や特集上映などでしか見られない映画を優先しているため、
一般公開の新作映画は見る本数が減っていて、
昨年は月に多くて20本、少ない月は10本以下でした。
2019年に見た映画のまとめにはまだ時間がかかりそうなので、
リクエストもあった一般公開映画で見る予定の作品(鑑賞済み含む)を書いておきます。
1月に一般公開される映画
外国映画で一番楽しみなのは、
多難の歴史の末にやっと完成された
『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』(2018)
諏訪敦彦監督の日本資本での国内撮影作品としては『H story』(2001)以来の
『風の電話』
『さよならテレビ』(2019)
『パラサイト 半地下の家族』(2019)
『フォードvsフェラーリ』(2019)
『リチャード・ジュエル』(2019)
『ジョジョ・ラビット』(2019)
『コンプリシティ 優しい共犯』(2018)
『私の知らないわたしの素顔』(2019)
『オルジャスの白い馬』(2019)
『ブラ!ブラ!ブラ! 胸いっぱいの愛を』(2018)
『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』(2019)
『彼らは生きていた』(2018)
『プリズン・サークル』(2019)
『男と女 人生最良の日々』(2019)
『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』(2019)
『母との約束、250通の手紙』(2017)
1月公開映画で鑑賞済みの作品
『プラン9・フロム・アウタースペース』(1959)
奇想天外映画祭で鑑賞
『ヒッチコック博士の恐ろしい秘密』見た時と同様のムムム…な衝(笑)撃…
こういう映画は若い時に見ておかないといけなかったなぁと思って席を立ったら、
すぐ後ろに中学か高校生の女の子が呆然とした表情で座っていた。彼女の表情が全てを語ってた…
少なくとも本作からはエド・ウッドのこんなもんだろ的マーケティング意識など微塵もない制作熱意が痛いほど伝わって来た。
『オリ・マキの人生で最も幸せな日』(2016)
東京国際映画祭2016で鑑賞
オリ・マキ、大丈夫か?
と、最後まで思ってたことをよく覚えてる…
16ミリモノクロフィルムで撮った印影の深い映像は印象的だった。
公式サイト見たら「笑って泣いて心に染み入るハートウォーミングストーリー」と書いてあったけど、え?
そっか今年東京オリンピックあるから、配給会社担当の人のオリンピック出場選手に余計なプレッシャーかけるなよってメッセージ?
『盗まれたカラヴァッジョ』(2018)
イタリア映画祭2019で鑑賞
ミカエラ・ラマッツォッティが、
(近年日本公開された作品だと『ナポリの隣人』の可愛そうな隣の奥さんとか、彼女の夫パオロ・ヴィルズィ監督『歓びのトスカーナ』の影のある役)クセのある役が上手い彼女がこれもダメンズ上手すぎのアレッサンドロ・ガスマン(彼でないと反感買いそうな絶妙なキャスティング)演じる脚本家の秘書兼ゴーストライターを魅力的に演じています。
ロベルト・アンドー監督の一筋縄でいかないミステリーだけどエンタメ性も備えた作品。
映画の制作現場のバックステージものでもあるので、
イエジー・スコリモフスキ監督が映画監督役で出演しててカッコイイです!
監督の故郷シチリアのパレルモで実際に起こった未解決事件を題材にしています。マフィアが蔓延る社会問題を告発しています。
ロベルト・アンドー監督がイタリア映画祭のトークで「私はラース・フォン・トリアー監督の映画が嫌いです。ヒッチ・コックは『映画は人生の退屈な部分を取り除いたもの』と言っていましたが、トリアー監督の映画はその退屈な部分を延々と見せられるから嫌いなんです。」と言っていました。
(『盗まれたカラヴァッジョ』は退屈な部分はない映画です)
嫌いな理由はそれだけではなさそうです。
映画制作現場で働く女性を主人公にして、実は彼女の雇い主の脚本家のゴーストライターもしている設定で彼女の活躍を描いたのはセクハラ告発されてるラースへの意趣返し的な意味もありそう?と思ったのでした。
(今は女性がしっかりと描けていない映画はダメな時代になっています。)
『ジェシカ』(2019)
映画/批評月間《フランス映画の現在をめぐって》
で鑑賞(アンスティチュ・フランセ東京)
私はゲームしないので分からないのだけど、ジェシカのキャラクターはゲーム「メタルギアソリッドV」のクワイエットから着想を得ているのだそうですよ…脚本・監督キャロリーヌ・ポギ&ジョナタン・ヴィネルの長編第一作。
近未来ディストピアSFが好きでそれ系なゲーム好きな人はハマるかも。
(未体験ゾーンの映画たち2020で上映される)
『続・荒野の用心棒』(1966/原題:Django)
セルジオ・コルブッチ監督、フランコ ・ネロ主演のマカロニ・ウェスタンの名作。
今回1月31日に公開されるのは4Kデジタルリマスター版。私はシネマ・ヴェーラ「イタリア萬歳Ⅱ」で鑑賞、4Kデジタルリマスター版じゃなかったけどフランコ ・ネロの瞳は充分美しかった(残酷描写&汚いものいっぱい)タラの『ジャンゴ 繋がれざる者』見た人で本作未見の方はこの機会に。
『ポゼッション』(1980)
製作40周年記念HDリマスター版
アンジェイ・ズラウスキー監督
新文芸坐でプレ上映後の大寺眞輔さんのお話でズラウスキー監督自身の泥沼離婚体験が元になっていると知り身につまされたこと納得
実体験を作品に昇華する作家の技量って凄いなぁ『マリッジ・ストーリー』でも思ったけど経験と歳重ねた今見て良かったとつくづく…
さらにすごかったのがこの数日後見たアイダ・ルピノ監督『二重結婚者』(1953)
これが1953年の映画とは!(監督兼愛人役で出演のアイダ・ルピノ、本妻役のジョーン・フォンテーン、脚本書いたコリアー・ヤングの私生活を知ると更に戦慄『マリッジ・ストーリー』『ポゼッション』も霞むほど。
映画制作当時フォンテーンの夫はヤングだが、
ルピノの元夫であるこのヤングはルピノとの間の子どもが生まれる前に離婚を申し立て2人は離婚したのだ…元夫ヤングが多分私生活の経験を元に書いたであろう脚本を、
今の妻フォンテーンが本妻役で出演して、
元妻ルピノが二重結婚する愛人役兼監督したなんて、考えただけでも恐ろしのに、
映画は至ってクールな客観的視点で、
本妻と二重結婚する夫と愛人を描いている。
この作家根性、監督根性、役者根性…
すごいわ)
映画祭で見た作品が1〜3年後に一般公開されることがあり、結構忘れてしまっているものもあるけど見直す時間とお金の余裕はないです(でも今公開中の『アダムズ・アップル』はトーキョーノーザンライツフェスティバル2016で見たけどもう1度見るつもり)
相変わらず新作の公開本数がとても多いけど、
新作は本当に見たいと思う作品を絞って見て、
修行が足りないクラシックに力を入れたいです。
今年も映画祭、特集上映中心の映画生活になります。
生活がかなり変わる年になるのでどれだけ見られるか分からないけど、
月40本以内のペースで見られたらいいなあと考えています。
今週見た映画
『2人のローマ教皇』(2019)フェルナンド・メイレレス監督
シネマヴェーラ「フォルム・ノワールⅢ」
『静かについて来い』(1949)リチャード・フライシャー監督
『二重結婚者』(1953)アイダ・ルピノ監督
『眠りの館』(1948)ダグラス・サーク監督
『不審者』(1951)ジョセフ・ロージー 監督
『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』(2019)
片渕須直監督
『男はつらいよ お帰り 寅さん』(2019)山田洋次監督
『読まれなかった小説』(2018)ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督
『炎上』市川崑監督(1958 4Kデジタル復元版)
市川雷蔵祭
TVドラマ『本気のしるし』深田晃司監督
まだ2019年公開映画も追っている状態
2020年の目標は見た映画全部の感想ツイートすること。
フィルマークスには割と率直な感想書いてます。
ブログはあまり書けそうにないけど、
こんな感じの愛想のない記事になってしまうと思います
新年の挨拶している?
ユリカモメ
と京急電車
「可愛い顔して〜」
と、言ってるのに、
ガン飛ばして来る実家のトコ
2018年まで大晦日のブログに貼っていた、
ムービー・トレイラー・マッシュアップの
2019年版。
日本ではこれから公開作も多数。
私はハリウッドのビッグバジェット映画を
殆ど見なくなりました…