ジュリア・ デュクルノー監督と
主演のギャランス・マリリエ
ジャンル映画的な括りだと
カニバリズム・ホラー
なのだろうけど、
そんなカテゴライズはどうでもいい、
少女の変容を描いた青春映画の傑作。
想像以上に面白かった。
ベジタリアンのジュスティーヌは、
両親の母校で姉も先に入学している
獣医大学へ入ると
早速先輩たちから
新入生かわいがり儀式の洗礼を受ける。
それをきっかけに
「肉」欲に目覚めていく…
中央ギャランス・マリリエ
右アドリアン役ラバ・ナイト・ウフェラ
ラバ・ナイト・ウフェラは
ジュスティーヌのルームメイトのゲイ青年。
ローラン・カンテ監督
『パリ20区、僕たちのクラス』
の時は子どもだったのに
ベルトラン・ボネロ監督
『ノクトラマ/夜行少年たち』
(2016年)でも
すっかり青年になってた。
『RAW』も2016年製作。
『ノクトラマ』も日本では
一般公開されそうにない、
(私は東京国際映画祭2016で鑑賞)
パリの若者と子どもたちが
爆弾テロをする話。
こんな衝撃的な作品に続けて出演とは。
『ノクトラマ』トレーラー
なかなか日本公開されないけど、
ホラー映画需要ってすごくあるから
なのだろうけど
『RAW 少女のめざめ』は
とても見たかったし
公開されて良かった。
冒頭3分で傑作と分かる映画。
私は『スリー・ビルボード』より
断然面白かったです。
才色兼備のジュリア・ デュクルノー監督は
1983年生まれの34歳
ポーランド映画。
1978年生まれ
アグニェシュカ・スモチンスカ監督。
こちらは人の肉を食べて生きる
人魚の姉妹のファンタジックな物語。
ホラー・ロック・ミュージカルとなるかな。
でもジャンル物として見て、
今自分がいる所からの目線だけで一過性消費するのはもったいない作品。
美しい人魚の姉妹が丘に上がって80年代ポーランドのダンシング・レストランで働くことに。
姉のシルバーがイケメンベーシストの
軽薄男に恋してしまい悲劇が起こる。
監督も音楽担当のブロンスカ姉妹もダンシング・レストランで育ったとのこと。
(監督のお母さんはダンシング・レストランを経営していたそう)
教鞭をとっていたクシュトフ・キェシロフスキ監督が亡くなった後(1996年没)
記念して監督の名が付けられた
シレジア大学カトヴィツェ校映像学部クシュトフ・キェシロフスキ映画学校を卒業したスモチンスカ監督は直接指導を受けることはなかったがキェシロフスキ監督の影響を受けているそうです。
あえてリアルな時代性の再現を避けた演出ではないかと感じたし、
それが人魚の少女たちの自由、愛への渇望に違う角度から解釈可能な普遍性を与えていると思う。
ポップでキッチュでちょっとグロい映像の表層的な部分だけを楽しむこともできるけど、
ブロンスカ姉妹のドキュメンタリーを撮ろうと考えたことからスタートして、
色々な要素をいっぱい詰め込んだ作品となっているから見所も多く解析も楽しめる。
若手監督の初長編にキンガ・プレイス、
ジグムント・マラノヴィッチなどのベテランが出演していい味出しているのもすごいと思う。
Filmarks試写会日本シネアーツ試写室にて鑑賞。
今日からは
「ノーザンライツフィルムフェスティバル」と
「戦後映画史を生きる
柳澤寿男監督特集」2週目、
ジャック・リヴェット監督『アウト・ワン』
12時間40分の大作を2日に分けて見るのと
もう予定がぎゅうぎゅう。
昨日は
アップリンクで
『ヒトラーに屈しなかった国王』観てから
カナダ大使館で
「しあわせの絵の具
愛を描く人 モード・ルイス」映画展見て
ゲーテ・インスティトゥート東京で
劇団ペニノの観客参加型演劇
「 MOTHER」に行って来て来た。
2月は映画は昨日までに21本劇場鑑賞。
『RAW 少女のめざめ』も
『ゆれる人魚』も出来たら以前のように
1本で書きたいけど
もう時間なくて無理だぁ
記念撮影させてもらった。
プリティ太田さんと
劇中でワルツ踊ったよ(笑)
MOTHER
「この作品は超ユルい観客参加型の公演です。参加される皆様に小さなライトと動物や妖怪なんかのおもちゃのお面をお配りします。それを装着して暗闇の空間に入って頂きます。観てるだけでも良いし、積極的に参加しても良い。気になったら近くに行って、気に入らなかったら離れれば良い。全てのお客さんの動きがこの作品の一部になって行くはず。そうした様々な意識が交錯する事でこの作品は存在します。他者を想像すること、私はこの事が演劇が可能とするとても重要な点だと思うのです。」タニノクロウ
「この作品は超ユルい観客参加型の公演です。参加される皆様に小さなライトと動物や妖怪なんかのおもちゃのお面をお配りします。それを装着して暗闇の空間に入って頂きます。観てるだけでも良いし、積極的に参加しても良い。気になったら近くに行って、気に入らなかったら離れれば良い。全てのお客さんの動きがこの作品の一部になって行くはず。そうした様々な意識が交錯する事でこの作品は存在します。他者を想像すること、私はこの事が演劇が可能とするとても重要な点だと思うのです。」タニノクロウ
作・演出:タニノクロウ(劇団ペニノ主宰)
プロダクションデザイン:カスパー・ピヒナー
出演: マメ山田、赤星満、プリティ太田、ブッタマン
プロダクションデザイン:カスパー・ピヒナー
出演: マメ山田、赤星満、プリティ太田、ブッタマン
M プロジェクトとは、タニノクロウとカスパー・ピヒナーが2015年に立ち上げた新ユニット。観客自身を作品の作り手、一部とし、観客が自由に空間を動き回りながら、作品を作り上げていくプロジェクト。2017年、ふじのくに⇄せかい演劇祭に参加、同年にヨーロッパ3都市(チューリヒ、ジュネーブ、フローニンゲン)ツアーを行い、大きな反響を呼ぶ。
(ゲーテ・インスティトゥート東京HPより)
タニノクロウ氏のパートナーは
女優の安藤玉恵さん。