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アンダーグラウンド フィリピン映画 感想 2017東京国際映画祭ワールドフォーカス

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『アンダーグラウンド』

フィリピン映画

2017年製作

監督・脚本:ダニエル・R・パラシオ

エグゼクティブ・プロデューサー/クリエイティブ・コンサルタント:ブリランテ・メンドーサ

出演:ジョエム・バスコン

マーラ・ロペス


主人公バンギスは家がなく、妻と幼い娘と墓地で暮らしている。

墓掘りの仕事は低賃金なのでとても貧しく、病気になってしまった娘を病院に連れて行くことも出来ない。

(監督がQ&Aで墓掘りの賃金は1日25ペソで病院に行くと1回250ペソかかるのだと教えてくれた)

今まで仲間と棺を暴いて装飾品を盗んで売ることもあったが、

容体がとても悪くなった娘を病院に連れて行く為に

今日埋葬された遺体を盗んで解剖用に売る危険を犯す決心をするのだが…


パラシオ監督は2003年から

映画監督になりたいと独学で勉強していたが、

昨年ブリランテ・メンドーサ監督主宰のワークショップに7日間参加。

始めの2時間で人生が変わったと語っていました。

このワークショップで才能を認められ、

本作が長編第1作でデビュー。

そして今年のサンセバスチャン映画祭ニュー・ディレクターズ部門にノミネートされ、

次席にあたるSpecial Mentionspecial Mention に選ばれました。


監督は墓地で暮らす人々の取材に

7つの墓地を巡ったとのことです。

墓地暮らしの人々は国からも見捨てられ、一生墓地暮らしの人もいるそうで、

何の補助もなく極貧の不衛生な酷い暮らしをしています。

監督はこの状態を映画で知らせて、

政府が医療の改善や援助をして欲しいとの願いを込めました。

しかし、政府機関が腐敗している事情もあるそうです。


臭いがしてきそうな臨場感がありました。

手持ちカメラでの揺れのある撮影は好みが分かれそうですが、

構図や色彩設計、ルックに細かい神経が払われていました。

ドキュメンタリータッチの明確なビジョンがあって撮影されたことが伺えました。

とてもパワフルな作品で俳優の演技も素晴らしかった。

病気の娘のニンニン役の子も上手すぎて驚きました。

監督はアーティストとして映画制作をしていて幸せで死ぬまでやりたいと力強く語っていました。

とても誠実そうな人柄が伝わってきました。

いずれ三大世界映画祭にもエントリーされるような実力のある人だと感じます。

ダニエル・R・パラシオ監督の今後の活躍がとても楽しみです。


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主人公バンギスの住む墓地は国営
時々ガサ入れがあって
住民は皆墓地から追い出されるが、
行く所もないので、
墓地の前の道路で過ごします。
この時は守衛と話しをつけ、
1人25ペソずつ守衛に払い墓地に戻ります。

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左からバンギス役ジョエム・バスコン、
ブリランテ・メンドーサ監督、
ダニエル・R・パラシオ監督、
バンギスの妻バービー役マーラ・ロペス

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今年も公式プログラムに
サインもらってます。

東京国際映画祭で鑑賞した映画については、

インスタからアメブロへの

連携投稿をしているのですが、

(先週鑑賞した9本

『ペット安楽死請負人』

『セクシー・ドゥルガ』

『アリフ、ザ・プリン(セ)ス』

『ザ・ホーム 父が死んだ』

『イスマエルの亡霊たち』

『Of Love&Low 愛と法』

『アンダーグラウンド』

『僕の帰る場所』

『現れた男』

のうち『イスマエルの亡霊』まで6本投稿済みです。

この他先週は

東京国際映画祭前に『サーミの血』

『旅する写真家 レイモン・ドゥパルドンの愛したフランス』

もジャック&ベティで観ました。)


インスタ連携投稿はブログ記事として認めないよ、

という厳しい方もみえるようなのでアセアセ

文章は殆どインスタに投稿したキャプションの

コピペで恐縮ですが、

記事をアップしておきます。

今週も東京国際映画祭で鑑賞した映画は

インスタから連携投稿をするつもりです。

どんどん投稿していく予定なので

読んでいただけたら嬉しいです。


今月は既に43本鑑賞しました。

途中から短評記事も書いてないし、

結局10月公開新作紹介記事も書けてないガーン

ブログ記事書かなきゃブロガー失格だけど、

映画好きとしては積極的に

どんどん観ています…

と、苦しい言い訳キョロキョロ


「なう」のサービスが11月6日で終了して、

投稿内容全部消滅ですね、

なうの1週間のまとめのブログへの自動投稿も

今日が最後。

ブログへ自動投稿したものは消えないらしいから、

今週は一日ごと投稿にしておこう。

インスタ連携投稿もするから、

ジャンジャン(うるさく!?びっくり)

記事上がりますよウインク

しかし、アメブロのブログサービス自体が

終了してしまう時が来たらって考えると、

なんだか虚しくなりません?

私は物質として残る紙媒体が好きなので、

「映画時光」のシネマイーラ会報での連載は、

なんとか死守したいです(苦笑)

次はシネマイーラ9周年の12月号です。

(まだ描いてないですがキョロキョロ)

バックナンバーのブログへのアップも

また再開したいなぁ。


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