最近観た映画
もう、10月になってしまいました。
父が退院して
膝のリハビリは病院に自分で通ってすることになり、
私の単身赴任な看護&介護生活がひと息つけて、
先週水曜日に川崎へ帰って来ました。
まだUP出来ていない、
9月後半公開の新作映画紹介記事を
書き始めたのですが、
時間がかかってしまい
先週は一度もブログ記事をUPできなかったし、
先に最近観た映画を簡単にまとめておきます。
しばらくは月に一度くらいの頻度で
蒲郡に通えば良さそうですが、
段々頻度が多くなりそうです。
あまり先のことは考えないで、
今、自分が使える時間を大切に過ごしていきます。
『DARK STAR H・R・ギーガーの世界』
ギーガーの仕事の早いこと!
下書きなしでエアブラシで
ガンガン描くし、
デザイン画も凄い速さ。
映画では4人の歴代女性パートナーが
フィーチャーされている。
スイスの女性監督ベリンダ・サリンの腕の見せ所かな。
ギーガーの生涯や最晩年の暮らしが分かった。
彼のいたずら坊主のような笑顔が印象的。
で、エイリアンの新作は
エイリアン1作目のようなSFホラー
ギーガーに捧げたような作品でした。
私は面白く見ましたよ。
『DARK STAR H・R・ギーガーの世界』には、
若きリドリー・スコットが熱弁の映像あるし、
エイリアンの卵などの模型作っている
現場でギーガーが話す映像もあったから
思い出してグッときましたね。
今回のエイリアンにはギーガーに対する
リスペクト詰まってるなあと感じました。
ジェームズ・フランコ、これだけ〜
って残念だったけど、
ファスベンとはかち合っちゃうから仕方ない。
もうね、ウォルターとデヴィッドの
ファスベン劇場最高でした
ファスベン同士のキスシーンなんて
うっきゃ〜
データとローアを思い出します
9月にハリー・ディーン・スタントンが
亡くなりました。合掌。
ハリー・ディーン・スタントン
『ボブという名の猫
幸せのハイタッチ』
ホームレスと薬物依存から抜け出した
ストリートミュージシャンの青年の実話
野良猫だった相棒の猫ボブとの生活。
モデルの本人も出て来るけど、
こういう控えめな演出はいい感じ。
猫企画で儲けようとする
猫プロイテーション映画(by柳下毅一郎)
ではないから観た。
原作があるからか、
ファティ・アキン監督らしい作家性を
余り出していない思春期映画だった。
私はアキン監督のトルコのルーツを
出すアクの強さが好きだけど、
LGBT映画でもある
こんな爽やかな映画も良かった。
今年のカンヌ映画祭で
ダイアン・クルーガーが女優賞を受賞した
新作「Aus dem Nichts」
「イン・ザ・フェイド(英題)」の
来年の日本公開が楽しみ。
ファティ・アキン監督と
ダイアン・クルーガー
私がIMAXで観た最後の映画になるかも。
第二次世界大戦から時が経ち
戦争プロパガンダも巧妙になってると感じた。
ノーラン監督の拘りは別の所で発揮して欲しい。
無人島に漂着したポール・ダノが
土左衛門のダニエル・ラドクリフを
スイス・アーミー・ナイフのように使って
サバイバルする話。
CM監督出身の2人のユニットダニエルズの脚本・監督。
映像がシャレててさすがCM監督出身。
発想も奇抜。
オナラギャグなどが好きだと
ウケて笑えるのかも。
私は自分がもっと面白がれるかと
予想してたけど、
疲れているせいもあるのか
そんなに笑えなかった。
ポール・ダノ好きなんだけど。
ラドクリフが死体を好演。
これも面白かった。
こんな事になるまで分からない。
まさに今の日本のポピュリズムへの警告にもなってる。
リセットなんて映画の中でしか出来ないよ。
黒沢清監督の見せない怖がらせ方
やっぱり上手いなあ。
キルスティン、
簡単にいい人にならないで。
感動的な美しいストーリーにまとめてある。
こんなものではなかったろうにと
壮絶な差別に想いを馳せた。
エヴァ・デュヴァネイ監督が撮っていたら?
ファスビンダー監督が実験的な映画を撮っていた
初期の頃の作品。
平凡な男が仕事に追われ疲れ果てて行く。
ある日突然妻子と訪ねて来ていた
妻の友人を殺してしまう。
今でも起こりそうな事件。
内容は違うけど、
私の大好きなカサヴェテスの『ハズバンズ』に
即興的な撮り方似てるとふと思った。
偶然にも両作品の公開は1970年。
ファスビンダーの1975年の作品。
夫が職場で上司を殺して自殺した
キュスタースおばさんは、
近付いてくるマスコミ、
コミュニスト、アナーキストに
次々と翻弄される。
ドイツ公開版での上映の後、
アメリカ公開版のドイツ版とは違うラストを
渋谷哲也さんが活弁しながら見せてくれた。
ドイツ版は悲劇的なラスト、
アメリカ版はハッピーエンド。
政治的な題材を扱っているが
冷静さとユーモアがある。
1977年、ダイムラー・ベンツ社長シュライヤー誘拐殺害とドイツ赤軍派リーダーの謎の獄死を契機に、アレキサンダー・クルーゲの呼びかけで制作されたオムニバス。赤軍派テロと社会不安の只中で、9名の監督が戦後ドイツを問い直したオムニバス映画。
上の写真はファスビンダーの監督パート。
ファスビンダーが現実の恋人でもある
アルミンと喧嘩したり、
母親と民主主義について討論したりする。
16のパートで構成されたオムニバスだか各パートの作者は示されず、
全体が通しで上映される作品。
配布された渋谷哲也さんの解説文で理解が進んだ。
アレキサンダー・クルーゲ監督
1983年
「感情」の力が巻き起こす創造的かつ破壊的な影響を描く、26の物語の断片から構成された映像のコラージュ。中心にはクルーゲが「感情の発電所」と呼ぶオペラが据えられ、記録映像、再現ドラマ、歴史的資料と組み合わされる。
前半1時間だけで難解映画10本くらい観た気分になったけどそれが後半面白さに転化した。
観たことない摩訶不思議な映画だった。
クルーゲ監督はテオドール・アドルノの弟子で
法律家だったという経歴。
80年代以降はTVに活躍の場を移した。
上映後の
渋谷哲也氏とドイツ思想研究者竹峰義和氏のトークは、
30年前だけど
マスコミ論専攻だったので
メディア論勉強しといて良かったと思った(汗)
東京都美術館
「ボストン美術館の至宝展」
に行きました。
全部至宝とは言えない気がするけど、
状態の良いものばかりで、
殆どの作品に解説付きの丁寧さ。
名古屋ボストン美術館に何度も行ってるので、
見た作品もありました。
娘はボストン美術館に行ったことがあるので悔しいです(苦笑)
9月は8月に続き
また今年の劇場鑑賞本数最低記録更新で
20本しか観られませんでした。
(9月までの累計283本)
10月1日映画の日は3本観て
年間劇場鑑賞本数累計は286本。