『少女ファニーと運命の旅』
『夜明けの祈り』
『コスタリカの奇跡 積極的平和国家のつくり方』
『ジャック・ドゥミの少年期』
川端龍子展(山種美術館)
萬鐵五郎展(神奈川県立近代美術館葉山)
先週末から週明けに観た映画と美術展
ローラ・ドワイヨン監督
13歳のユダヤ人少女ファニーが
リーダーになり
ナチス支配下のフランスから
子どもたちだけで
スイスを目指す旅。
実話ものだから
結末分かっていても、
子どもたちの自然な演技と
サスペンスフルな展開で
画面を注視しました。
子どもたちの演出の上手さが
遺伝してる?と、
ジャック・ドワイヨン監督の
『ポネット』を想起しました。
個人的にラストの演出が
ちょっとナンなタイプしたが、
かなり控えめだったし、
それを補ってあまりある
子どもたちの演技の素晴らしさ。
こちらもフランスの女性監督作品で
実話もの。
アンヌ・フォンテーヌ監督。
第2次世界大戦末期に
ポーランドで
ソ連兵に陵辱された
ポーランドの修道女たちの
出産と修道院の存続を助けた
フランス人女性医師マチルド。
時代背景、宗教、信仰、
思想、哲学、
使命、愛、命、
複雑な要因が絡み合うドラマを
鮮やかにさばいてみせ、
ステレオタイプでない
女性の生き方の
多様性をも力強く描く
フォンテーヌ監督の手腕に感服した。
今年のマイベスト上位入り!
この特集では未見だった
ドゥミの『ローラ』『天使の入江』(嗚呼ジャンヌ・モロー!)
ヴァルダの『5時から7時までのクレオ』。
そして公開時に観た『ジャック・ドゥミの少年期』を再見。
ヴァルダの『幸福』はとても好きで3回観ています。
今回も観る予定でしたが
イメージフォーラムでは見逃したので
ジャック&ベティで観たいです。
この特集、ドゥミ作品の方が人気な感じもしますが、
私はぜひヴァルダ作品をオススメしたいです。
『5時から7時までのクレオ』
何という実験性に富んだ斬新さ!
2時間の流れの中で
クレオの不安も生き様も
体感できるリアルな展開と映像。
『幸福』を観て驚かない人は
いないんじゃないの?
美しく残酷で斜め上なしあわせ感がすごすぎる!
『ジャック・ドゥミの少年期』
死に行くドゥミの肉体を
深い愛情と冷徹さが同居した視線で
永遠にフィルムとに焼き付けながら、
彼の映画愛とその背景を語るという凄技。
デジタルリマスターで蘇った
美しい映像で観られて良かった。