『冒険者たち』
Les Aventuriers フランス映画 1967年
TOHOシネマズ浜松で鑑賞
↑リバイバル上映など含めた今までのチラシ、ポスター
監督:ロベール・アンリコ
出演:アラン・ドロン マヌー
リノ・ヴァンチュラ ローラン
ジョアンナ・シムカス レティシア
セルジュ・レジアニ パイロット
パイロット、レーサー、彫刻家、それぞれが夢を追い、
しかし共に挫折した彼ら3人の“冒険者たち”は、
より大きな夢を追ってアフリカ沖へと旅立つ。
野性味溢れるドロン、大人の渋さのヴァンチュラ、
フレッシュな魅力を放つシムカス。
太陽が眩しく照りつける大海原にきらめく、
愛と友情のアドベンチャー・ロマン。
F・ド・ルーベの名曲に乗せ、名匠アンリコが鮮烈に綴った青春の光と影。
命知らずのパイロット・マヌー(アラン・ドロン)と、
自動車技師ローラン(リノ・バンチュラ)は、
ある日、美しい前衛彫刻家レティシア(ジョアンナ・シムカス)と出会う。
厚い友情で結ばれていた男二人に女一人。
この三人の間には、いつしか不思議な三角関係が生まれていく。
そしてある日、三人はどん底の生活から這い上がるために、
アフリカ沖に沈む財宝を積んだ船を探すという、一獲千金の旅に出る。
この船出が、彼らの運命を変えていくとも知らずに……。
(映画.comより)
この映画は何度目かのリバイバル上映で、
内容をご存知の方が多いと思います。
ネタバレで書きますので、まだこれから始めてご覧になる予定で、
内容を知りたくない方はご注意ください。
ジョアンナ・シムカスのその後も書きますので、
知りたくない方は後半スルーして下さい。
この映画は1967年4月12日にフランスで公開され、
日本では5月18日に公開されています。
アラン・ドロンの人気がすごかったころですね。
私の母がアラン・ドロンのファンで、
私が小さい頃、「でも、アラン・ドロンが死んじゃうのはあまり見たくないのよ」
と、言っていました。
「パリジェンヌはジャン=ポール・ベルモンドが好きで、
田舎娘はアラン・ドロンが好きなのよ。
でも、いいの、私は美男子なほうがいい」
なんて、小さい私に言っていましたよσ(^_^;)
私のイケメン好きは既に幼児の頃から刷り込まれていた(^^ゞ
実はこれ、私の祖母から娘まで4代にわたり受け継がれていることが
判明しています(笑)
娘は9歳の時、私が『山猫』のリバイバル上映に行くと言ったら、
「まだ、分からない映画よ」と言っても、
行きたいと言ってついてきて、
「眼帯のお兄さんがかっこ良かった!
ガンコなおじさんの目にも涙な映画だね」と言いました。
子どもは子どもなりに見てると思いましたよ。
娘は中学生になってからまた午前十時の映画祭で『山猫』観て、
やっと理解できたと言っていました。
(前にも書きましたね)
私は『冒険者たち』を初めて観たのは、
20年くらい前のリバイバル上映で。
今回久しぶりに観ました。
映像がデジタル技術でとてもきれいになっていて驚きました。
ただ、そもそも初公開時のことなどを知らないし、
凄くノスタルジー感じるということはありませんでした。
今の若い子が観てもオシャレ~とか、
思いそうな気がしますが、
若い子はうちの娘しかいなかったなあ。
日曜日だったし、50~60代という感じの男性が多かったです。
この作品とてもお好きな方も多いですよね。
私は20代で観た時は結構グッとキタ覚えがあるのですが、
今回はノスタルジーに浸るでもなくなんだか冷静に観ました。
昔は何でレティシアはローランがいいの?おじさんじゃん!
などと思ったりしましたが、
今は気持ち分かります。
でも、やっぱりマヌーがいい。綺麗だから(笑)
夢を追い続ける男たち、そこに綺麗でキュートな若い女の子。
挫折と破滅と少しの希望。
ロマンを感じさせる映画で、ファンが多いの納得です。
ただ、自分のスゴク好きな映画リストには入らない感じです。
すみませんm(_ _ )m
口笛のテーマ曲も印象に残る曲ですが、
アラン・ドロンが歌うこんな曲も出されたんですね。
アラン・ドロン 愛しのレティッシア↓
やっぱり、アラン・ドロンは素敵ですね。
この記事のトップの写真も2人がとても美しくて素敵です。
↑レティシアの故郷のこの要塞も印象深いです
物語後半の舞台となる要塞島(ボイヤール要塞)。これは映画のセットではなく、実在する島である。1801年、フランス本土のラ・ロシェルを守るために要塞の建設が始まるも、完成したのは56年後の1857年。しかし、その間に大砲の性能もアップして必要性がなくなってしまったのだ。その後、刑務所として使われたこともあったという。なお、この要塞島は現在、フランスのテレビ局が所有していて、テレビ番組のアトラクションの舞台となっている。残念ながら一般観光客は上陸できないようだ。(映画.comより)
私がジョアンナ・シムカスが印象的なのは、
やはり20代の時に観た、『パリところどころ』。
これは1965年の映画ですが、日本公開は1993年でした。
パリところどころ [DVD]/ジョアンナ・シムカス,クロード・メルキ,ミシュリーヌ・ダックス
監督:ジャン=ダニエル・ポレ 、ジャン・ルーシュ 、
バーバラ・ウィルキンド 、エリック・ロメール 、
ジャン=リュック・ゴダール 、クロード・シャブロル
一九六五年当時のヌーヴェル・ヴァーグを代表する監督たち六人が、パリの街を題材に、そこに暮らす人々のさまざまな姿を描く全六話から成るオムニバス映画。製作は、当時若干二四歳の若手プロデューサーで、現在はハリウッドに進出して監督として活躍する「ルームメイト」のバーベット・シュローダー。第一話=「サンドニ街」は、監督・脚本をジャン・ダニエル・ポレ。撮影はアラン・ルヴァンが担当。出演はクロード・メルキ、ミシュリーヌ・ダクス。娼婦と気の弱い皿洗いの男の話。第二話=「北駅」は、シネマテーク・フランセーズ前館長で、シネマ・ヴェリテを代表する作家ジャン・ルーシュが監督・脚本。撮影はエティエンヌ・ベッケル。主演はナディーヌ・バローとバーベット・シュローダー、ジル・ケアン。パリ一〇区にある北駅の近くに住む夫婦の話。十五分のエピソードを三カットで描くという実験的なスタイルをとっている。第三話=「サン・ジェルマン=デ=プレ」は「カイエ・デュ・シネマ」誌の批評家であるジャン・ドゥーシェが監督・脚本。撮影は「ビリー・バスゲイト」のネストール・アルメンドロスが担当。出演はバーバラ・ウィルキンド、ジャン・フランソワ・シャペイ、ジャン・ピエール・アンドレアーニ。パリに留学したアメリカ人女子学生と、二人のフランス人の恋の駆け引きを描いている。第四話=「エトワール広場」は「冬物語」のエリック・ロメールが監督・脚本。撮影はアラン・ルヴァンとネストール・アルメンドロス。出演はジャン・ミシェル・ルジエール、マルセル・ガロン、ジャン・ドゥーシェ、小説家のフィッリップ・ソレルス。自分の規範に忠実に生きようとする男がふとした出来事から災難に遭い、悩み続ける姿をモーパッサン風に皮肉たっぷりに描く。第五話=「モンパルナスとルヴァロワ」は「ヌーヴェルヴァーグ」のジャン・リュック・ゴダールが脚本および組織化を担当し、映像をアメリカのダイレクト・シネマの第一人者リチャード・リーコックの作品の大半を撮影したアルバート・メイスルズが担当。出演は「冒険者たち」のジョアンナ・シムカス、フィリップ・イキリ、セルジュ・ダウリ。二人の男に封筒を取り違えて速達を出してしまった女性が、結局双方かふられてしまうまでを描く。第六話=「ラ・ミュエット」は「ボヴァリー夫人」のクロード・シャブロルが監督・脚本・出演を努めた。撮影はジャン・ラビエが担当。共演は当時ジャブロルの妻だったステファーヌ・オードラン、ジル・シュッソー、ディナ・サリル。パリの高級住宅地の一六地区に住むブルジョワ一家の悲劇を描く。なお、この作品は全編16ミリで撮影され、三五ミリにブローアップして公開された。
これ、名作です。
ゴダールのパートにジョアンナ・シムカスです。↓
Paris vu par... Godard / Montparnasse-Levallois
『パリ、ジュテーム』(2006年)
パリ、ジュテーム プレミアム・エディション [DVD]/
ナタリー・ポートマン,イライジャ・ウッド,ジュリエット・ビノシュ
も良かったですけど、
『パリ、ところどころ』はさらに監督たちの
個性が強く面白かったです。
ジョアンナ・シムカスはカナダ人です。現在69歳。
『失われた男』(1969)で共演したシドニー・ポワチエと結婚しました。
(結婚して女優業は引退しインテリア・デザイナーに。
2010年に38年ぶりに短編映画『Yard Sale』に出演しました)
娘の女優シドニー・ターミア・ポワチエは、
クエンティン・タランティーノ監督の『デス・プルーフ』に出演しています。
その時のプレミアでの親子3人の写真↓
また、余談の多い記事になり失礼しました...
読んで下さってありがとうございましたランキングに参加してます←これをクリックしてもらえたらうれしいです