『MERU/メルー』
2015年製作
アメリカ映画
アメーバマイスター応募試写会で鑑賞
(109シネマズ二子玉川)
12月31日(土)公開
MERU トレーラー
『MERU/メルー』予告動画
THE NORTH FACEチャンネル
メルー遠征ダイジェスト映像
『MERU/メルー』
監督:ジミー・チン
エリザベス・チャイ・バサヒリィ
撮影:ジミー・チン
レナン・オズターク
エリザベス・チャイ・バサヒリィ
シャノン・アースリッジ
音楽:J・ラルフ
出演:
コンラッド・アンカー
ジミー・チン
レナン・オズターク
ジョン・クラカワー(ノンフィクション作家)
ジェニー・ロウ・アンカー(コンラッドの妻)
ナショナル・ジオグラフィックの山岳カメラマンであり
トップ・クライマーのジミー・チンが、
世界中の登山家が断念してきた
難攻不落の“世界一の壁”ヒマラヤ・メルー峰にある
シャークスフィンと呼ばれる頂上に
仲間たちと共に挑む姿を記録したドキュメンタリー。
2015年サンダンス映画祭<観客賞>受賞作。
実際のメルー登攀が記録されています。
山関係に詳しい方は既知ことと思いますが、
映画の内容に触れているので、
白紙状態で映画を見たい方は
写真下の方へ飛ばしてください。
ビッグウォール・クライミング――それはリスクも見返りも大きい危険なギャンブル。
聖河ガンジスを見下ろすインド北部のヒマラヤ山脈、メルー中央峰にそびえる“シャークスフィン”のダイレクトルートは、クライマーにとって究極の勲章となり得る難攻不落の岩壁。過去30年間、一人の成功者も出していない、もっとも困難な直登ルートだ。手ごわい難所が連なるこの6,500メートルの峻峰は、百戦錬磨のクライマーにとっても悪夢でしかなく、だからこそ挑戦意欲をかき立てる。
90キロの登攀具や食料の入った荷物を背負いながら、雪と氷と岩に覆われた1,200メートルのテクニカルな山肌を登攀することは、チャレンジの入口でしかない。
真のシャークスフィンが姿を見せるのはその先。
それはクラックや足場がほとんど存在しない、垂直にそびえる花コウ岩。
450メートルに及ぶ文字通りの“壁”だ。
ベストセラーとなった『空へ―悪夢のエヴェレスト』の著者ジョン・クラカワーは言う。
「メルーを制するにはアイスクライミングが巧いだけでは駄目だ。高度に強いだけでもダメ、ロッククライミングの技術だけでも足りない。これまで多くの優秀なクライマーたちがその壁に挑み、敗れてきた。それは今後も変わらない。メルーはエヴェレストとは違う。シェルパを雇ってリスクを人任せにはできない。まったく別次元のクライミングなんだ」。
2008年10月、コンラッド・アンカー、ジミー・チン、レナン・オズタークの3人はメルー峰へ挑むため、インドに到着した。
7日間のはずだった登山は、巨大な吹雪に足止めされ、20日間に及ぶ氷点下でのサバイバルへと変貌。過去の多くのクライマーたちと同じく、彼らの挑戦は失敗に終わった。
難攻不落の山頂まで残りわずか100メートルのところで。
敗北感にまみれたアンカー、チン、オズタークの3人は、二度とメルーには挑まないと誓い、普段の生活へ戻っていく。
ところが故郷へ帰ったとたん、肉体的にも精神的にも苦しい数々の苦難に見舞われる。
一方、心の中のメルーの呼び声が止むこともなかった。
そして2011年9月、コンラッドは2人の親友を説得し、シャークスフィンへの再挑戦を決意。
それは前回以上に過酷なチャレンジとなった……。
友情、犠牲、希望、そして人間の奥底に眠る、原始的な冒険心について描いた、壮大なスケールの映像美で綴られる山岳ヒューマン・ドキュメンタリー。
(ムーヴィーウォカー/公式サイトより)
コンラッド・アンカー
コンラッド・アンカーはザ・ノース・フェイスの専属クライマー。
登山家、ロッククライマー、作家。
イギリスの伝説的登山家ジョージ・マロリーの
遺体を発見したことのニュースを覚えている方もみえるでしょう。
ベテランの一流登山家の彼がリーダーでメルー初登頂に挑戦。
ジミー・チン
クライマー、スキーヤー、写真家、映像作家。
メルー登攀チームのメンバーであり本作を撮影、
妻のドキュメンタリー監督エリザベス・チャイ・バサヒリィと
本作を製作、監督。
サンダンス映画祭2015で
観客賞を受賞した
ジミー・チン、
エリザベス・チャイ・バサヒリィ監督夫妻
レナン・オズターク
クライマー、風景画家、映像作家。
チーム最年少。
メルー再挑戦の前の撮影の仕事中
重大事故に遭うが
驚異的な回復をみせる。
↑3人が登攀したのは
ヒマラヤ山脈メルー中央峰にそびえる岩壁“シャークスフィン”
上の写真中央です。
↓赤い線が途中まで引いてありますが
そのまま絶壁を頂上まで
登るルートです。
山岳映画はフィックションもドキュメンタリーも多く
名作映画もたくさんあって色々見ているから
もう驚くこともないと考えている方にこそ
『MERU/メルー』
はオススメしたい映画です。
よくある褒め言葉「映像が素晴らしい」は
もちろんなのですが、
ただでさえ超危険な命懸けの登攀中に
当事者が撮影した映像がメインです。
高所恐怖症の人は足がガクガクするかもしれないです
大画面で見てこそ体験できる
まさに本物のスリル
凄い迫力です。
私は高所恐怖症どころか高い所好き
それでも膝がムズムズしました
この映画の素晴らしさは
登攀の記録だけでなく準備段階から見せ
メンバーの家族、仲間も登場して
人間ドラマとしても多角的に描かれていること。
ノンフィクション作家ジョン・クラカワー氏の
的確な解説も入っています。
登攀の様子がサスペンスフルな上に
事実は小説より奇なりな驚愕の展開がありました。
大怪我や大病の経験がある人は
特に胸に迫るはず。
私がそうだったということですが
(つい最近急性硬膜下血腫、脳挫傷も経験してる)
登山、ロッククライミングが好き、
興味があるという方には絶対オススメ
スポーツ好き、
スポーツドキュメンタリー、
人間ドキュメンタリー好きな方にもオススメ
そしてお正月映画に観たいものがないなあという
映画好きな方にはオススメですよ
私の作品への期待度にはどこの配給会社かということも
加味されますが、
本作は信頼しているピクチャーズデプトさんの配給なので
期待していて公開されたら観る予定でした。
アメーバマイスターの試写会応募が当たって
ラッキー
グザヴィエ・ドエランの映画を
監督デビュー作『マイ・マザー』から配給。
私は劇場鑑賞している作品が多いです。
メルーに登頂したのは世界でもまだ10人。
そのうち4人が日本人で
メンバーの1人の登山家、山岳ガイドの花谷泰広さんの
トークショーが上映後にあり
経験談など話して下さいました。
花谷さんはメルーで成功する前のアタックで
脚を大怪我して歩けなくなり
3日間氷河を匍匐前進して
救助が来る場所まで戻ったそうです。
登山家がなぜ危険な挑戦をするかは
多分皆わかっていないのではというお話がありました。
「挑戦せずにはいられない」何かがあるのでしょうね。
凄い挑戦を成し遂げている一流の登山家は
技術、体力はもちろんのことだけど
最後の差は「精神力の強さ」と思うとのこと。
『MERU/メルー』を観て修行僧のようだと感じたのは
そんなわけもあるのかもしれません。
Andra Day - The Light That Never Fails
『MERU/メルー』主題歌
アンドラ・デイ
花谷泰広さん
私はこの山岳ドキュメンタリーも好き。
『ブラインドサイト 小さな登山者たち』
2006年ルーシー・ウォーカー監督。
盲目の教育者サブリエ・テンバーケンと
彼女の教え子であるチベットの盲目の子どもたちの
ヒマラヤ登山挑戦の記録。
ブラインドサイト 小さな登山者たち デラックス版 [DVD] 4,104円 Amazon |
凄いクライマー、ロッククライマー
挙げてみなさいといわれたら
ラインホルト・メスナー
と答える単純な私です
今週劇場鑑賞した映画
アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場
MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間
ブンミおじさんの森(再見)
ヒッチコック/トリュフォー
この世界の片隅に
エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に
ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
今年の劇場鑑賞400本まで
あと1本となりました。
月別鑑賞のまとめ
感想のなう、ツイッターへの投稿は
年内に間に合いそうもないけど、
人生初の400本は明日達成予定。
昨年は397本だったので
今年は行きます。
109シネマズ二子玉川にあった
サイン入りポスター
グザヴィエ・ドランの『たかが世界の終わり』
ギャスパーの登壇ジャパンプレミア
外れて残念だったよゥ
ドランの映画はカンヌ審査員賞も受賞で
高くなったのでしょうね。
配給はピクチャーズデプトでも
アップリンクでもなく
GAGAだからシネコンでも上映。
グザヴィエ・ドランとワンコ